人生リセット研究室(シブヒロ日記)

キャリアチェンジを考える社会人、お金の無い大学生、大学進学を考える高校生へのメッセージを書きます。

Fランク大学より残念な人・有名私立大学卒という錯覚資産の幻想

1.私立文系はどこの大学を出ても社会的評価は大差なし。

2.文系学部で取得できる資格はどこも大差なし。

3.文系学部で学べることはどこも大差なし。

4.Fラン大学より残念な大学

5.どの大学を選ぶのが得なのか?

6.まとめ

 

 

1.私立文系はどこの大学を出ても社会的評価は大差なし。

 仕事をしていくうえで、学歴で差別されることはほとんどないと考えていいです。まあ、教員の中には他大学をバカにする早稲田卒とかいましたが、そういうのは一定数いるので気にしても仕方ないです。

 

 確かに、学者になるとか、周りが国立大学卒ばっかりだと少しは差別のある業界もあるのでしょうが、一般企業では大学名よりその人の能力で判断されます。どこ大学卒?なんて会話はたまにはあるかもしれませんが、ほとんどありません。

 

 リクルート時代、私の上司は三人いましたが、それぞれ高卒、地方の知らない私立、横国卒でした。三人ともすごい人で、それぞれ順に、全社営業1位、全国模試国語1位、センター試験数学満点と、学歴以上に能力のある人たちでした。

 

 確かに、理系では若干見られる印象は違うのかわかりませんが、文系ではどこ大学でもなにもかわりません。

 

2.文系学部で取得できる資格はどこも大差なし。

 当たり前なんですが、一応説明します。偏差値による国家資格の差別など無いのです。たとえば、公務員の採用試験を受けるとして、要件に大卒とあればどこのFラン大学でも東大でも放送大学でも同等に扱われるのです。頑張って東大を出ても公務員になれば待遇も同じなのです。

 

3.文系学部で学べることはどこも大差なし。

 偏差値の高い大学には素晴らしい先生がいて、偏差値の低い大学には偏差値低い先生がいると思っている方もいると思いますが、誤解です。Fラン大学にも優れた教授がいますし、東大にも政府お抱えのステマ・デマばかり流す教授もいます。

 

 たとえば、財政学とか、ワールドビジネスサテライトなんかに出演する東大教授はほとんどうそつきで、財政破綻論を主張されたりしています。実名は出しませんが、調べればわかります。

 

 文系学部で学ぶべきものはだいたいどこも共通で、以下のものは確実にマスターしなければなりません。

①論文作成力(文章読解力・文章作成・プレゼン力)

②英語力

③統計的判断力・統計学

以上の三つは必須で、学部学科による差はありません。誰でも習得しなければならないものです。

 

 一般論ですが、アメリカでは学部は基礎的能力を磨く修行の場であって、専門知識を学ぶ場とはみなされていません。逆に、日本では学部学科にこだわりすぎるあまり、この当たり前のことが見えていません。何教授だとか誰々先生に師事するなんてことは学部のレベルでは考えなくてもよいと思います。

 

 そもそも、高校生の判断で何教授が良い研究をしている、何教授がダメなんて判断が正しいと思いますか?どうせ学校説明会に参加して、たまたま演説力のある教授だけ凄そうに見え、「この人に学びたい」と感化されただけなのです。

 

 この考えの危険なところは、自分の人生を他人に依存しすぎていることです。大学教養レベルでは誰に教わってもそんなに変わりません。別に大学に行かなくてもその教授の本を読めば済むかもしれません。

 

 なんなら、アメリカの大学なんか、大学院の学生が学部生の授業の面倒をみたり、研究をしないで学生を教育するだけの教授なんかもいます。研究業績なんて関係ないんです。教え方が上手いとか、学生の基礎力を伸ばすのが上手い人が学部生には必要なのです。

 

 話は戻り、上記三つさえ身に付けば、通信制大学だってかまわないのです。この件は別にまた説明します。

 

 

4.Fラン大学より残念な大学

 Fラン大学に入る学生というのは、親が見え張り、本人が見え張り、特にやりたいことがない、学力も足りないため推薦でも中堅に入れないという人たちです。こういう人は基本的には就職するか専門学校に行くべきです。間違っても起業なんでできません。

 

 しかし、四年無駄にして学費約400万円~700万円と生活費を無駄にしてまで大学卒という肩書をもうことは、ある種の人には最高の勲章になります。ダメ元4年間遊びほうけても卒業して大卒になる方がよい人も世の中にはいます。それは、フリーターになるとかアルバイト並みの就職をするような人たちです。親が金持ちならFラン大学大いに結構です。

 

 ここからが本題です。なぜ、Fランより残念な大学があるのか説明します。私立大学というのは現在ほとんど学力試験がありません。上位校と思われているMARCHでさえ推薦で入学する人がほとんどです。早稲田や慶応でさえ推薦やエスカレーターの人がいます。

 

 つまり、学歴の権威というのはどの私立大学文系学部でも無いに等しいのです。TOEICで何点かは権威になりますが、慶応大学英米文学専攻では必ずしも権威にはならないのです。それ以下はいわずもがなですね。一方、千葉大学経済学部などの国立大学では最低限、数学できるんだという権威にはなります。

 

 そもそも、中堅大学とかMARCHに入る人というのは、能力的にも努力の継続などにもそれほど問題はないと思います。この人たちは学問の世界に進むわけでもなく、将来就職するのが大半です。こういう普通の人たちは四年間もだらだら過ごさずに早く仕事に役立つ能力を身に着けた方が良いと私は考えています。

 

 学者にならないのに4年間も学問する必要ありますか?

→ないです。明らかです。

 

 もちろん、親が金持ちなら良いのですが、奨学金借りてまで通学制の文系私立大学に毎年100万円以上の大金を払って、無意味なバイトしてまで通う必要はないです。

 

 大学の授業一時間当たり3000円~4000円も支払っているのに、アルバイトで1000円稼いでも焼け石に水でしょ。そもそも、1時間3000円価値あること教わってるならアルバイトしている場合ではない。ありがたがって3倍くらい家で復習しないとダメでしょ。

 

 でも、大学の授業にそんな価値あるとお思いですか?そろそろ皆さん、目を覚ましてください。

 

5.どの大学を選ぶのが得なのか?

 結論は、通学できる通信制大学です。特に回し者でもアフィリエイトでもないですが、日本大学通信教育部と、法政大学通信教育部がおススメです。普通に通学できて学費は3割ほどで卒業できます。スクーリングと呼びますが、普通の通学生と変わりありません。

 心配は就職活動の時に書類選考で落とされるのではないかという不安ですね。これについては、この段階では通信と書かなくてもよい場合は書かないで良いですが、内定が決まった後に提出する成績証明書や卒業証明書に通信課程ということが書かれます。

 しかし、よほど人格おかしい企業でないかぎり、そこで落とすところはないでしょう。

 

6.まとめ

①Fラン大学に入る人は、高卒フリーターや高卒で就職するよりはましになっている。

②私立大学文系学部に入学する人は、お金がないなら通信教育部に入学しよう。