人生リセット研究室(シブヒロ日記)

キャリアチェンジを考える社会人、お金の無い大学生、大学進学を考える高校生へのメッセージを書きます。

Fラン大学が無くならない理由(高校進路指導の実態)

【結論】高校の進路指導で低学力の生徒がFラン大学進学を強く勧められる。そのため、Fラン大学に生徒が集まり続ける。

  1. 高校は情弱が情弱を量産する情弱ビジネスである
  2. 高校の進路指導の実態
  3. 高校教員の情弱が半端ない

 

1. 高校は情弱が情弱を量産する情弱ビジネスである

 高校とは、最終的に大学に生徒を送り込むビジネスモデルになっている。就職というのは進学できない人の逃げという共通認識がある。もちろんフリーターよりましであるが。

 

 勉強しない教員、勉強しない生徒、大学が尊いと思い込む保護者の三位一体の信仰が次の世代のFラン大学生を生産し、次世代の情弱を再生産する。このブログに到達した人はこんなことは承知であると思うけど、あえて活字にしてみる。

 

2. 高校の進路指導の実態

 ① 生徒の大学進学実績が教員の業績になるシステム

 自分が受け持つ生徒の何人が大学に進学したかで地位が左右される。現在、公立高校でも業績評価が導入されている。これが最大の悪の根源だろう。このシステムにより、どんな低学力の生徒にも、推薦で大学受験させようとする。そして、それが高卒で就職するより良いと生徒を洗脳する。就職または専門学校が最適だという生徒にもFラン大学を勧め、「こんなオレでも大学に入れたんだ」という感動を生徒に与えている。そして先生はカリスマ化する。これ、本当にやばいですね。

 

 ② 進路指導の先生は職業訓練雇用保険のことを知らない

 驚くべきことに、高校の教員は大学進学のことしか眼中にない。卒業生のほとんどが専門門学校か就職しかないという定時制高校でもこの有様である。労働の法律、ハローワークのシステム、職業訓練などネットで調べればわかることを知らない。

 たとえば、定時制高校生が週に20時間アルバイトをすると雇用保険に入れるという法律を知っていた教員は他にいなかった(口にしなかっただけかもしれないが)。

 たとえば保育士や調理師、獣看護師、看護師、プログラマーゲームクリエイターなどの専門学校へお金をもらいながら二年間通えるのだが、この制度を奨めた教員を見たことがない。したがって、卒業までに150万円から300万円ほど奨学金という借金までさせて進学させてしまうのだ。生活保護の家庭の生徒でもである。この法律を知っていれば、何百万円という大金を捨てずに済んだのに。

 ♯専門実践教育訓練

参考までに東京都のHPを載せます。

https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-hellowork/kakushu_jouhou/koyouhoken/_120192.html

 

③ 高校教員は通信制大学を大学と認識していない

 高校教員の中には教員免許を通信制で取得した教員が思った以上に多く、およそ2~3割以上は通信教育で取得している感じであった。私もそうである。なのに、自分の生徒には通学制の大学しか進めないのは、通信制大学がテキスト配布して終わりという形式しか知らないためだと思われる。

 しかし、世の中には通学制と同じ教材・授業なのに格安で通える通信制大学というのが存在する。かつては夜学を開放している大学が多かったが、今は都内に二校だけ存在する。はっきり言って、私立大学文系(早慶除く)に進学するのであれば通信制大学一択である。これは次回詳しく解説するが、高校教員は通える通信制大学を生徒に進める必要があると私は考えている。

通信制大学

 

3.高校教員の情弱が半端ない

 以上述べたように、高校教員は勉強不足である。ここでは高校教員の知識収集に関する実態を挙げてみる。

 

① 新聞は朝日新聞が最高だと信じている(日経新聞を読まない)

 ほとんどの教員が朝日新聞を最高の新聞と信じていた。ある中学校の国語の先生は”天声人語”を生徒に書写させていた。この教育効果って何?検証されているの?あんな支離滅裂な文章を真似させようというのだから恐ろしい。この先生は早稲田大学の卒業生だったそうな。

 日経新聞ステマ記事が多いが、少なくとも文章の形式では圧倒的に朝日新聞よりは上で、読んでためになる記事も多いと思う。一応コラムは小論文の形式を満たしているので、受験生にも奨められる。

 

② 教科書と大学入試の過去問以外の本を読まない教員がいる

 ある高校の進路指導部の部長(定年後再雇用された老害)をしていた国語の教員は、参考書や大学入試の過去問題は読んでいるようだったが、出題されている文章の筆者の本をほとんど読んだことがない。問題の解き方だけ分かればよい、という思想だった。

 

③ SNS・ネットの情報は絶対悪であると生徒に教えている

 高校では年間に2~3回くらい、セキュリティ教室と称された特別授業があるが、そこではいかにインターネットは危険かということばかり喧伝していた。安全に渡り歩く技術を教えないでどやってこの時代に真実の情報にたどり着けるのですか?

代案を挙げずに否定するやり方は本当にやめてほしい。いまだに検索の技術を教える授業がないのも不思議だ。相変わらず本偏の思想がある。

 

④ この時代に「辞書で調べましょう」という授業が存在している

 とある高校の国語の授業で、辞書でわからない単語を調べましょうというのをやることがあった。これは他の先生のやり方に習ったものだが、そろそろタブレット端末を一人一台配りましょう。ほとんどの国語教員というのは、悲しいことに、本偏重の思想が抜け切れていない。テクノロジーの進歩に追いつけていない。

 

 

【結論】高校の進路指導は全く無視した方がいい