人生リセット研究室(シブヒロ日記)

キャリアチェンジを考える社会人、お金の無い大学生、大学進学を考える高校生へのメッセージを書きます。

高校は通信制(または定時制)がベストである理由

要点

1.学校の授業では知識しか身に付かない。

2.意味のない風習が残っている。

3.高校の授業の時間は人生の無駄遣いである。

4.ほとんどの高校生は通信制定時制に通うべきである。

  

 元高校・中学教員で、定時制高校でも教えたことがある私の感想をいくつか述べます。

 1.学校の授業では知識しか身に付かない。

 ここでは、学校でどうして思考力が身に付かないか、元国語教員として例を挙げます。

 

①正しいことを教えると他の先生から怒られる。

 「少年の日の思い出」という小説を皆さんご存知でしょう。もう70年以上中学校の国語の教材として扱われているものです。私は中学生の時にこれを習い、なんかつまらない道徳教材みたいに思っていました。

 

 ところが、自分でも教える番が来ました。そこでよく読んでみると学校で一般的に教えられている内容がウソであることが判明しました。説明すると長いので、内容は後日解説します。

 とにかく、善人扱いされている主人公がかなりの悪で、悪人扱いされている人物がかなり善人だという教え方をしました。

 そしたら、定年間近の60歳の女性教員から「こんな教え方して、将来この子たちがどんな大人になるのかあなたは考えてるのですか?」と言われました。私としては文章をただひたすら純粋に分析し、妥当な解釈を導き出すというものでした。

 

 つまり、正しいことをすると従来型の先生から圧力を受けます。国語の教材は道徳教材です。その約束事を破るとパワハラに合います。生徒からも保護者からもクレームが来て、校長に試験問題をチェックされました。

 

 このように、教員自体が思想統制がされているので、中学・高校の国語の授業では読解力は身に付きません。

 

②授業で創作活動をほとんどしない。

 私は授業で、生徒自身のオリジナル作品を作るような授業をかなりの割合で入れていましたが、他の先生からだけでなく、生徒からもクレームが来ました。だいたい、「ちゃんと授業していない」という意見です。そりゃ解説の時間短いもん。

 

 なんか、優れた先生の話を聞いて頭が良くなるとカン違いしているか、自分で活動することを否定する人たちの集まりなんですね、学校って。はっきりいって、先生って教室にいるだけでよくて、ほとんどの時間は、生徒が作業していればいいんだと思います。教員は自習監督でいいと。

 

③思考力より忍耐強さを求める教材が多い。

 中学でも高校でも、国語の教科書は読みにくいダメな文章が多いです。ダメというのは、文章のルールに則った、序論・本論・結論の順になっていないとか、段落の頭にトピック・センテンスがない文章だったり、結論がひっくり返るような文章です。

 

 こんな文章を読むので、要約が難しいです。要点がどこか支離滅裂でわかりづらいし、膨大に無駄な言葉の羅列ななかからキーワードを探させます。これって文章読解というよりクイズです。それもウォーリーを探せ的な。単に定期試験で問題作りやすいってだけです。先生にとって都合の良い文章なんでしょう。

 

 このような授業では決して能力は身に付きません。ただし、協調性や忍耐力、規律正しさなどは身に付くと思います。学校通わなくてよいなら通いたくないです、自分が生徒なら。

 

④授業は板書のコピーをすることが目的になっている。

 授業聞かない生徒が多いので、確認としてノート提出という儀式があります。しかし、ノートに写すことが目的になっている側面がかなり大きいと感じます。

 

定期テストはノートに書いたことを暗記させるものである。

 読解力が身に付いたかどうか、新しい文章を読んで問題を出さないと確認できません。しかし、現状の国語のテストでは問題と答えを暗記させます。しっかり暗記した人間が良い成績を取れます。思考力とか反論とか分析とかいらないんです。

 

【ここでの結論】国語の授業とは、思考力・読解力を養うところではなく、忍耐をさせるものである。

 

2.意味のない風習が残っている。

ここでは教員の立場から述べます。

①教員は授業が終わってから退勤時間まで無駄にすごし、時間ぴったりにタイムカード通して帰る。

 はっきり言って、授業が終わったら帰ったらいいと思います。教員の拘束時間無駄です。夏休みも無駄に出勤しないで自己研修したりすればいいのに。高校の教員の制度自体がもう終わってると思います。

 

②職員会議が無駄。いまだに議事録が手書き。

③出欠のデータ入力自体に時間がかかる(導入したシステムがごみレベル)。

④企画調整会議とかいう、職員会議前の無駄な会議がある。

 決裁権無い人まで全員集めなくていいでしょ。ばかか。

⑤「本時の目標」とかいう意味不明の言葉を授業前に使う。

 はっきり言って、今日は何をする、だけでいいと思います。どんな能力を身に着けるとか、メタレベルの教員だけにしか意味ない言葉を低学力の生徒に伝えるのが現代の授業スタイルですが、無駄です。そもそも教材がくそなんです。

 

 例えば、「登場人物の感情を読み取る」とかをテーマにします。でも、長い小説では読み切れないんですね。なるべくひとつに焦点を絞りたいけど、結構難しいです。でもこういう切り口にしないと管理職から評価されず、授業観察というパワハラが待っているのです。まともな人間は教員なんて目指さないでしょ。

 

3.高校の授業の時間は人生の無駄遣いである。

 今度は生徒の立場から述べます。まあ、教員が無意味に思う教材だし、授業時間なんで、生徒からしても大半は時間の無駄です。なぜか理由をあげます。

 

①集団指導ではクラスの下層に進度を合わせるため、ほとんどの生徒には進度が遅すぎる。

②授業の目的が板書の書き写しになっている例が多い。

③全日制普通科では拘束時間が長い。

④授業意外も無駄なイベント等が多い。

 球技大会とかいらないでしょ、体育祭とか。文化祭とかもどうせおでんとか出すだけでしょ。

 

 

4.ほとんどの高校生は通信制定時制に通うべきである。

 もっとも、上の3.は一般的な学校の場合であって、偏差値60以上の学校では結構な密度で勉強すると思うので、教養を身に着けるには学校は意味あるかもしれません。問題は明らかにそれ以下の学校です。

 

国公立大学を目指さないのであれば、通信制高校定時制高校に通う方が得である。

理由を上げます。

①アルバイトでも雇用保険に加入でき、やめれば失業手当がもらえる。

全日制高校では失業手当はもらえません。

 

②大学や短大、専門学校に失業手当に近い額をもらって進学できる権利が得られる。

専門実践教育訓練で検索してください。

 

③空いた時間に仕事(アルバイト)したり、自分の好きな習い事(英語、プログラミング等)ができる。

 無意味な高校の授業は極力ワープして、最低限の人間関係を作りに週に2~3日授業に出て、それ以外は稼げる能力を身に着けるために習い事しましょう。あるいは進学塾通うのもありです。

 

④N高校のように、オンラインで学べる方が良い。

 はっきり言って、授業だるいんで、動画で二倍速でみたいですね。これは世の中の流れになっていくでしょう。大学も高校も通学とオンライン教材を混ぜたものが学びやすいし選択肢増えます。今後の学校教育はオンライン学習にシフトしていくでしょう。